奈良線

奈良線・・・京都~木津を結ぶJR西日本鉄道路線です。奈良線は、木津からは関西本線の奈良まで直通運転しています。103系205系221系が仲良く走るこの線区を今回は紹介します。

1、奈良線の車両

 1-1、103系

103系は、日本全国で3447両が製造された通勤型電車です。

奈良線では、奈良電車区所属の4両編成2本が活躍しています。

以前は、奈良線普通列車はほとんどが103系でした。ですが、日根野電車区からの205系や奈良所属の221系に置き換えられていき、現在は4両編成2本しか残っていません。

奈良線の複線化までに引退するかどうかがわからない絶滅危惧種です。ご乗車はお早めに。

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103系みやこ路快速。(代走時のみ見られる)

1-2、205系0・1000番台

205系は、日本全国で1461両が製造された通勤型電車です。

奈良線では、どちらも日根野電車区からの転属車が活躍しています。

0番台は、国鉄時代に製造され、1000番台はJRになってから阪和線に登場しました。

0番台は、最高速度が1000番台と異なるため、識別線が入った前面帯です。1000番台は、識別線がありません。

 

0番台は、まず京阪神緩行線(JR京都・神戸線)に7両編成で配属されました。

その後、2006年に321系の投入で日根野電車区に転属し、7両編成のうち、サハ1両を組み替えて6・8両編成で活躍しました。

1000番台は、1988年に日根野電車区に4両編成で配属されました。

なお、同じ阪和線205系でも、0番台と1000番台は、連結することはできません。(0番台は最高速度100km/h・1000番台は最高速度110km/h)

2010年、225系5000番台の投入が完了し、この時に直通快速が223系6000番台から207・321系に置き換わることから、車両の補充を見越し、日根野電車区の0番台は全編成にサハを1両組み込んだ7両編成になり、帯も207系321系の色(紺やオレンジ)に変更して東海道緩行線に転属しました。この時、京阪神緩行線でも120km/h運転が行われていたため、100km/hまでしか出せない0番台は早朝~朝ラッシュ限定で活躍しました。

2013年、東海道緩行線で運転を終了した0番台は、サハを抜いた6両編成で日根野電車区に帰ってきました(抜かれたサハは廃車)。2014年ごろにスカイブルーの帯に戻され、この時に先ほどの識別線が追加されました。0番台は103系と共通運用でしたが、1000番台は独立した運用が組まれていました。

2018年、225系5100番台が投入され、4ドアロングシート車両は新入りの225系に置き換えられる形で、205系0番台・1000番台はとうとう日根野電車区を追い出され、6両編成だった0番台は中間のモハユニットを抜き、4両化されて奈良電車区へと転属しました。

奈良電車区に転属した205系は、103系や201系のような黄緑色ではなく、スカイブルーのまま運転を開始しました。

...こうして205系奈良線にやってきました。

今は奈良線でしかスカイブルー帯の205系は見られません。写真に一枚収めるのも良いと思います。

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0番台。識別線があり、1000番台との違いを表している。

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205系1000番台。0番台と違い、窓割りが違う。

1-3、221系

221系は、1989年に新快速用・大和路快速用として登場した近郊型電車です。

奈良線では、奈良電車区所属の4両編成と6両編成が活躍しています。

221系は、網干・奈良に配属されました。

223系や225系が登場する際、網干電車区奈良電車区で編成を交換・転属させたり、網干から京都に4両×13本が転属になったりしましたが、今は体質改善を受け、全車両が活躍しています。

最近は、奈良線内は221系の運用が大幅に増えてきています。主にみやこ路快速に使用され、一部の普通にも使用されています。

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みやこ路快速で活躍する221系

 

 

2、奈良線の駅

奈良線には、19の駅があります。単線区間は全駅交換可能型の駅です。

D01 京都(きょうと)

D02 東福寺(とうふくじ)

D03 稲荷(いなり)

D04 JR藤森(じぇいあーるふじのもり)

D05 桃山(ももやま)

D06 六地蔵(ろくじぞう)

D07 木幡(こた)※隣接する京阪の木幡駅の読み方はこた。

D08 黄檗(おうばく)

D09 宇治(うじ)

D10 JR小倉(じぇいあーるおぐら)

D11 新田(しんでん)

D12 城陽(じょうよう)

D13 長池(ながいけ)

D14 山城青谷(やましろあおだに)

D15 山城多賀(やましろたが)

D16 玉水(たまみず)

D17 棚倉(たなくら)

D18 上狛(かみごま)

D19 木津(きづ)

 

このうち、一線スルー(どちらか1線が通過列車がスピードを落とさずに通過できる配線)の駅は、六地蔵・木幡・宇治・山城多賀・玉水・上狛。

 

以上、奈良線の簡単な紹介でした。